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先に結論だけ。
迷ったら新作から入っていい。
ただし、旧作が「原作とは違う結末をオリジナルで描いた作品」なら話は別で、旧作も観る価値がかなり高い。
分かれ目は3つだけ。
映像の古さを気にするか、原作どおりの構成を求めるか、放送当時の空気を味わいたいか。
鋼の錬金術師もHUNTER×HUNTERもダイの大冒険も、同じ原作から2本のアニメがある。
配信サービスで作品名を検索すると両方が並んでいて、サムネを見比べたまま再生ボタンを押せずに10分たっていた、なんてこともあるよね。
旧作と新作の両方が見放題に入っているかはサービスごとに違うので、アニメが見放題のVODの比較で先に確かめておくと迷う時間が減る。
どっちも話数が多いから、選び間違えると数十時間が別の作品に消える。
慎重になるのは当然なんだわ。
動画配信サービスの利用動向は総務省の情報通信白書でも取り上げられていて、配信でアニメを観る人はもう珍しくない。
この記事でわかるのはこの3つ。
- 旧作から入るか新作から入るかを決める3つの基準
- 代表的なリメイク作品ごとの「旧作と新作の違い」を並べた比較表
- 優先したいもの別の入り方と、両方観るときの順番
※ おすすめ順は編集部の基準によるもので、個人の視聴体験に基づくものです。
感じ方には個人差がある。
旧作か新作かは3つの分かれ目で決まる
リメイクアニメといっても中身はけっこう違う。
ほぼ同じ話を今の作画で作り直したものもあれば、旧作ではアニメが原作に追いついてしまい、途中から別の物語になったものもある。
だから「旧作と新作、どっちが上か」を比べても答えは出ない。
決めるのは作品の優劣じゃなくて、自分が何を優先するか。
そこで分かれ目を3つに絞った。
分かれ目1:映像の古さが気になるか
いちばん分かりやすいのがここ。
1990年代のアニメにはセル画時代の作品が多く、画面の比率は4:3、解像度も今の配信作品より低い。
大きいテレビで観ると、左右に黒い帯が出るのがまず目に入る。
これを「味」と感じられる人なら、旧作から入っても何の問題もない。
逆に、最初の1話で「画面が古いな」と引っかかる人が無理して旧作から入ると、物語にたどり着く前に疲れてしまうかもしれん。
自分の基準ははっきりしてる。
映像に引っかかるなら新作から入る。
作品を好きになってからの方が、古い映像も「当時はこう描いてたのか」と楽しめるからだ。
分かれ目2:原作どおりの構成を求めるか
ここが本命の分かれ目。
旧作が放送されていた頃、原作がまだ連載中だったケースがかなり多い。
アニメが原作に追いつくと、制作側はアニメだけのオリジナル展開で話を締めくくるか、区切りのいいところで終わらせるしかなかった。
一方、新作は原作の完結後か、連載がかなり進んだ後に作られていることが多い。
そのぶん最後まで原作に沿って描きやすい。
「原作の結末をアニメで観たい」なら新作。
これはほぼ動かない。
ただし旧作のオリジナル展開はファンの評価が高いこともあるので、「原作と違う=劣る」ではない点は覚えておいてほしい。
分かれ目3:放送当時の空気を味わいたいか
見落とされがちだけど、ここで後悔する人が一番多いと思ってる。
旧作には、その時代の主題歌や声優、演出のテンポがそのまま入っている。
たとえばHUNTER×HUNTERのゴンは、1999年版が竹内順子さん、2011年版が潘めぐみさん。
ダイの大冒険のダイも、1991年版は藤田淑子さん、2020年版は種﨑敦美さんと声が変わっている。
同じキャラクターでも、声が違うと受ける印象はかなり変わる。
リアルタイムで観ていた世代の話に加わりたい人や、昔の主題歌も込みで作品を楽しみたい人は、旧作を外すと物足りなさが残るかもしれない。

代表的なリメイク作品で見る旧作と新作の違い
3つの基準を実際の作品に当てはめてみる。
選んだ基準は「旧作と新作の両方がテレビシリーズとしてまとまった話数ある」「原作が同じ」の2つ。
比べる軸を揃えたかったので、再編集版と、設定から組み替えた作品はこの表から外した。
※ここからネタバレ注意。
物語の中身には触れないが、「アニメがどこで終わるか」「原作と違う展開になるか」には触れる。
| 作品 |
旧作 |
新作 |
いちばん大きな違い |
先に観るなら |
| 鋼の錬金術師 |
2003年版・全51話 |
2009年版(FULLMETAL ALCHEMIST)・全64話 |
旧作は途中から原作と違うオリジナル展開。 新作は原作の最後まで描いている |
原作の結末重視なら新作。 どちらも観るつもりなら旧作から |
| HUNTER×HUNTER |
1999年版・テレビ全62話(続きはOVA) |
2011年版・全148話 |
新作の方が原作の先まで描いている。 主人公の声優も違う |
基本は新作。 旧作の雰囲気が好きな人は旧作もあり |
| ドラゴンクエスト ダイの大冒険 |
1991年版(原作の途中で放送終了) |
2020年版・全100話 |
新作は原作の最後まで描いている |
新作。 旧作は当時を知る人の答え合わせに |
| フルーツバスケット |
2001年版・全26話 |
2019年版・全3シーズン |
旧作は原作の途中でアニメ独自の締めくくり。 新作は原作の完結まで |
新作。 旧作は短いので後から追いやすい |
| SHAMAN KING |
2001年版(アニメ独自の結末) |
2021年版(原作の完結まで) |
結末の描き方が違う |
原作重視なら新作 |
表で見ると傾向ははっきりしてる。
新作は原作に沿って完結まで描くタイプが多く、旧作は途中で終わるか独自の結末を持つタイプが多い。
「新作から入れば大きくは外さない」と冒頭で書いたのはこのためなんだわ。
鋼の錬金術師は「両方観る派」がいちばん得をする作品
この表の中で、旧作を飛ばすと一番もったいないのが鋼の錬金術師だと思ってる。
2003年版は原作の連載途中でアニメが追いついたので、中盤から独自の物語になる。
つまり2本は、同じ出発点から別の結末へ向かうアニメなんだよね。
しかも主人公のエドとアルの声は、2本とも朴璐美さんと釘宮理恵さん。
同じ声で別の結末をたどるのは、リメイク作品の中でもかなり珍しい体験になる。
2003年版の物語は劇場版『シャンバラを征く者』へ続くので、旧作から観るなら劇場版までを1セットとして考えておくといい。
HUNTER×HUNTERは「どこまで観たいか」で決まる
1999年版のテレビシリーズは全62話で、そこから先はOVAで続いた。
2011年版は全148話あり、原作のかなり先まで進む。
同じ場面でも描き方やテンポが違うので、好みは本当に分かれる。
1999年版の、暗めの色づかいで間を長くとる演出が好きだという声も根強い。
ただ、原作の先まで一気に追いたいなら2011年版から入るのが素直な順番だ。
アニメで描かれていない先の話が気になったら、アニメの続きを原作漫画で追う方法も参考にしてほしい。
ダイの大冒険とフルーツバスケットは新作から一択でいい
この2本は迷う余地が小さい。
ダイの大冒険は1991年版が原作の途中で終わり、2020年版は全100話で最後まで描いた。
フルーツバスケットも、2001年版は全26話で独自の締めくくり、2019年版は3シーズンで原作の完結まで進む。
物語を最後まで知りたい人が旧作から入ると、ちょうど盛り上がるあたりで終わってしまう。
旧作は、新作を観終えて「昔はどう描いてたんだろう」と気になった時に開けば十分じゃん。
表から外した作品と、外した理由
正直、入れるか最後まで迷った作品がある。
ひとつはドラゴンボール改。
旧作の映像を再編集して新しく声を録り直した作品なので、作り直したリメイクとは別物だと判断して外した。
もうひとつはTRIGUN STAMPEDE。
リメイクというより、キャラクターや設定から組み替えた作品なので、「同じ話を別の作り方で観る」という比較の軸に乗らなかった。
どちらも作品として強いから、表から外したのは惜しい。
うる星やつら(1981年版と2022年版)とるろうに剣心(1996年版と2023年版)も、新作の区切りや話数を表で並べるとややこしくなるので、今回は名前を挙げるだけにした。
この記事は「原作どおりか、アニメ独自か」という軸を重く見ているので、そこで比べにくい作品を後回しにした、という偏りがあることは先に言っておく。
使い方別・おすすめの組み合わせ
ここからは読者を3タイプに分ける。
自分に近いものをひとつ選べばいい。
物語を最後まで知りたい人 → 新作から入って、旧作は気になったら
いちばん多いのはこのタイプだと思う。
新作は原作の結末まで描いていることが多いので、途中で「この先はアニメ化されていません」という壁にぶつかりにくい。
作画も今の画面に合わせて作られているから、スマホでもテレビでも観やすい。
旧作を観るのは、新作を観終わってからで遅くない。
ひとつだけ例外がある。
鋼の錬金術師のように、旧作が独自の結末を持つ作品だ。
この場合、新作を先に観ると、旧作の途中で「原作と違う方へ進み始めた」と気づいてしまう。
それでも楽しめるけど、何も知らない状態で旧作の独自展開を味わえる機会は一度きり。
そこは覚えておいてほしい。
当時の空気ごと味わいたい人 → 旧作から入って、続きを新作で
主題歌や声優、演出のテンポまで含めて作品を楽しみたい人は、旧作から入る方が満足しやすい。
リアルタイム世代の友達がいるなら、話の入口が合うのも地味に大きい。
この入り方で気をつけたいのは、旧作が原作の途中で終わる作品。
ダイの大冒険やHUNTER×HUNTERのように、旧作だけでは物語が最後まで行かないものは、旧作を観終わった時点で新作の続きの話数から再開する手もある。
ただし作画や声がそこで急に切り替わるので、違和感が出る人は新作を1話から観直した方が気持ちよく進めるかもしれん。
映像の古さが苦手で、話数も抑えたい人 → 新作だけで完結させる
割り切るのも立派な選択だよね。
新作が原作の最後まで描いているなら、新作だけ観れば物語はきちんと完結する。
最後まで一気に観られる作品を探しているなら、完結済みの名作アニメをまとめた記事も使える。
旧作を観ないと後悔するかどうかは、旧作が独自の結末を持っているかどうかでほぼ決まる。
逆に言えば、旧作が新作と同じ筋を途中までなぞっているだけなら、飛ばしても物語の中身で損をすることはあまりない。
両方観るならこの順番がいい
両方観るつもりなら、順番で満足度が変わる。
自分なら、作品のタイプで2つのパターンに分ける。
旧作が独自の結末を持つ作品 → 旧作が先
鋼の錬金術師、SHAMAN KING、フルーツバスケットがこのタイプ。
旧作を先に観ると、独自の結末を何の前提もなく受け取れる。
そのあと新作を観れば、「原作だとこうなるのか」という答え合わせになる。
逆の順番だと、旧作の途中から「原作と違う道を歩いていく」のを分かったうえで観ることになる。
それはそれで比較として面白い。
でも、旧作の結末で素直に驚ける機会はなくなってしまう。
旧作が途中で終わる作品 → 新作が先
ダイの大冒険、HUNTER×HUNTERがこのタイプ。
旧作は物語の途中で終わるので、先に観ると「続きは?」のまま放り出される。
新作で物語を最後まで観てから旧作に戻ると、声や演出の違いを比べる楽しみ方ができる。
好きな場面だけ旧作で観比べる、という使い方もできるんだわ。
話数の合計は先に見積もっておく
両方観るときに一番つまずくのは、時間だと思う。
HUNTER×HUNTERなら1999年版のテレビシリーズ62話と2011年版の148話で、合わせて210話。
1話を約24分として計算すると、80時間を超える。
鋼の錬金術師は51話と64話で115話なので、こちらも40時間を超える計算になる。
全部を観るつもりで入るより、「まず片方を観て、気になったらもう片方」くらいの方が途中で止まりにくい。
配信サービスで探すときのコツ
旧作と新作は、配信サービス上で別のタイトルとして並んでいることが多い。
見分けるには、作品ページの放送年と話数を確認するのがいちばん確実だ。
鋼の錬金術師の場合、新作は「FULLMETAL ALCHEMIST」がタイトルに付いているので区別しやすい。
ただし、配信される作品は時期によって入れ替わる。
観たいタイトルが決まったら、登録する前にサービス内で作品名を検索して、旧作と新作の両方があるかを確認しておくのが安全だよ。
今夜の結論
迷ったら新作から。
ただし、旧作が独自の結末を持つ作品なら旧作を先に観る。
ルールはこれだけで十分だと思う。
映像の古さが気にならず、当時の空気も味わいたいなら、旧作から入るのもいい選択だ。
自分なら、今夜1本目に選ぶのは鋼の錬金術師の2003年版。
同じ声で別の結末をたどる2本を順番に観られる作品は、そう多くないからだ。
ABEMAプレミアムは、アニメの見逃し配信や過去作を探すときの選択肢のひとつ。
配信作品は入れ替わるので、観たいリメイク作品があるかを作品名で確かめてから検討してほしい。
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よくある質問
Q. 新作だけ観て、旧作を観なかったら後悔する?
A. 旧作が新作と同じ筋を途中までなぞっているだけなら、物語の中身で損をすることはあまりない。
後悔しやすいのは、鋼の錬金術師の2003年版のように旧作が独自の結末を持つ作品だ。
声優や主題歌の違いが気になる人も、旧作を少し観ておくと満足しやすい。
Q. 旧作の途中から新作に乗り換えてもいい?
A. できる。
ただし作画・声優・演出のテンポがその場で切り替わるので、違和感が出る人もいる。
旧作が原作と違う展開に入る作品では、乗り換える場所を探すのも難しくなるので、新作を1話から観直す方が無難だよ。
Q. リメイク版と再編集版はどう違う?
A. この記事でいうリメイクは、同じ原作をもう一度アニメとして作り直したもの。
再編集版は、旧作の映像を編集し直した作品で、ドラゴンボール改がその例だ。
作品ページの説明に「再編集」と書かれているかで見分けられる。
Q. 原作漫画を先に読んだ方がいい?
A. 必須ではない。
原作を最後まで描いた新作なら、アニメだけで物語はつながる。
旧作の独自展開を楽しみたい人は、原作を読む前に旧作を観た方が素直に驚けるかもしれん。
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本記事は執筆時点の情報と個人の見解に基づくものです。
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