※ 記事内に広告リンクを含みます。作品数・料金は執筆時点の各社公表値をもとにしています。
結論から書く。
アプリの使いやすさは、作品数でも月額でもなく「検索」「レコメンド」「履歴」の3つで決まる。
そして「今夜何を観るか決まっていない」状態でいちばん迷子になりにくいのは、自分で選ばなくていい設計になっているサービスだった。
金曜の夜、23時。
やっと自由時間になったのにサムネイルを1時間スクロールして、結局なにも再生せずに寝た。
あれ、地味にダメージ残るんだよね。
作品数が34万本あろうが、探せなければゼロ本と同じなんだわ。
この記事では、主要VODのアプリを実際に毎日開いてみて分かった「探しやすさの差」だけを比較していく。
ラインナップの豪華さの話は一切しない。

使いやすさは「検索・レコメンド・履歴」の3点で決まる
半年くらい、複数のVODを並行契約して毎晩どれかを開く生活をしていた。
動画配信サービスの利用がどれくらい広がっているかは、総務省の情報通信白書(情報通信統計データベース)で公開されている調査データが参考になる。
気づいたのは、満足度を決めていたのが作品そのものじゃなくて「再生ボタンを押すまでの時間」だったこと。
ここが短いサービスは毎日開くし、長いサービスは契約してるのに月2回しか起動しない。
検索:タイトルを覚えていない前提で設計されているか
人間って、観たい作品のタイトルを正確に覚えてない。
「あの、主人公が記憶なくすやつ」とか「去年友達が勧めてきた韓国ドラマ」みたいな覚え方をしてる。
だから検索の性能差は、俳優名・声優名・監督名・ジャンル名でどこまで拾ってくれるかに出る。
U-NEXTは俳優名を入れると出演作がずらっと並ぶので、「この人が出てるやつ観たい」から入れるのが強い。
逆に、ひらがなで雑に打ったときの表記ゆれ吸収はサービスごとにけっこう差があった。
カタカナタイトルを漢字で打ってヒットしなかったときは、素直に自分の負けだと思って検索エンジンで正式タイトルを調べ直してる。
レコメンド:似た作品じゃなく「今の気分」で出してくるか
ここが一番、体感差が出た。
多くのサービスのおすすめは「視聴履歴と似た作品」を並べてくる。
これ、観るものが決まってる日は最高なんだけど、決まってない日はしんどい。
似たものを50個並べられても選べないから。
疲れてる夜に効くのは「10分で笑えるやつ」「BGM代わりに流せるやつ」みたいな、気分の粒度で束ねてくれる導線のほう。
ABEMAがこの点でズルいのは、そもそもチャンネルを選ぶだけで番組が流れ始めるところ。
テレビのザッピングと同じで、選択という行為自体をスキップできる。
自分は「何も決めたくない夜」はほぼこれに逃げてる。
無料版でどこまでできるのかが気になる人は、ABEMAプレミアムと無料版の違いを整理した記事も読んでおくと判断が早い。
履歴・続きから:3話目に戻るまで何タップか
連ドラやアニメを追ってる人は、実はここが一番使う機能。
ホーム画面の一番上に「続きから」が並んでいて1タップで戻れるサービスと、マイリストを開いて作品ページに入って話数を選び直すサービスがある。
毎晩の1タップ差って、1ヶ月続くとけっこうな心理コストなんだよね。
あと地味に重要なのが、複数端末での再生位置の同期。
スマホで観ていた続きをテレビで開いたとき、ちゃんと同じ場所から始まると「ちゃんと作られてるな」と感じる。
主要VODアプリ 使いやすさ比較表
料金と作品数も一応載せるけど、見てほしいのは右2列。
| サービス | 月額(税込) | 作品数の目安 | 無料期間 | アプリ面での強み |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアム | 1,080円 | チャンネル型のため単純比較なし | 時期により変動 | 選ばずに流せる。追っかけ再生とコメント欄 |
| U-NEXT | 2,189円 | 見放題34万本以上(公称) | 31日間 | 俳優・原作からの横断検索が強い |
| Hulu | 1,026円 | 10万本以上(公称) | キャンペーン次第 | ジャンル分けが素直で迷いにくい |
| DMM TV | 550円 | 19万本以上(公称) | 初回30日間 | アニメ内のカテゴリ分けが細かい |
| Amazonプライムビデオ | 600円 | 非公表 | 30日間 | 安さは随一。ただし見放題とレンタルが混在 |
| Netflix | 890円〜 | 非公表 | 原則なし | レコメンド精度は高い。似た作品に寄りがち |
※ 料金・作品数・無料期間は改定されることがあるので、申し込み前に必ず各公式サイトで最新の条件を確認してほしい。
表を作りながら改めて思ったのが、Amazonプライムビデオの「見放題かレンタルか分かりづらい問題」。
安さは圧倒的なんだけど、探している最中に有料マークを何度も踏むと、探すこと自体が疲れる作業になる。
逆にDMM TVは月550円でアニメのカテゴリ分けがかなり細かいので、アニメ中心の人は探索コストが低い。
同じ550円帯でどちらを選ぶかは、Amazonプライムビデオ と DMM TV を両方契約して比べた話にまとめてある。

4サービス同時契約して分かった、いちばん痛い失敗
恥ずかしい話をする。
一時期、気になるサービスを片っ端から契約して月額合計が5,000円を超えていた時期がある。
で、3ヶ月後に視聴履歴を見返したら、実際に週1以上開いていたのは2つだけだった。
残り2つは「入っている安心感」に払ってただけ。
なんで開かなくなったかを振り返ると、作品がなかったからじゃない。
ホーム画面を開いた瞬間に「うっ」となる情報量だったから。
横スクロールの棚が20段くらい積まれてると、脳が処理を諦めるんだよね。
そこから学んで、今は「決めてある夜用」と「決まってない夜用」の2本立てで契約してる。
決めてある夜用は、検索が強くて作品数が多いところ。観たいタイトルが頭にあるならこれで一発。
決まってない夜用は、開いたら勝手に何か流れてるところ。
後者に関しては、ザッピングできる形式がいちばん精神的に楽だった。
公平に弱点も書いておくと、ABEMAは映画をがっつり網羅したい人には物足りないと思う。
洋画の名作を体系的に追いたいなら別のサービスのほうが向いてる。
あくまで「決めずに開く夜」に強いという話。
状況別、迷子になりにくいのはどれか
自分の観方に当てはめて選んでほしい。
- 観たいものが決まってない夜が多い人 → チャンネル型。選択せずに流し始められるABEMAプレミアムが楽。ながら見にも強い
- 俳優・原作から辿るのが好きな人 → U-NEXT。検索の横断性がいちばん高くて、「この人の出演作全部」みたいな探し方ができる
- アニメ中心で、とにかく安く済ませたい人 → DMM TV。月550円でアニメのカテゴリ分けが細かい。本数や新作の速さまで見たいならアニメ見放題VODの配信本数・新作の早さ比較も参考になる
- すでにプライム会員の人 → まずAmazonプライムビデオで足りるか試す。追加課金ゼロなので検証コストが低い
- 海外ドラマを一気見したい人 → HuluかNetflix。シリーズものの連続再生周りは素直な作り
ひとつだけ言えるのは、2つ以上同時に契約するなら「役割が違うもの」を組むこと。
作品数が多いサービスを2つ持っても、体感の満足度はあまり上がらなかった。

最後に残る疑問と、今夜の結論
よくある質問
Q1. 結局、アプリが一番使いやすいVODはどこ?
「何を探すか」で答えが変わるので、ひとつには絞れない。タイトルが決まっているならU-NEXTのような検索が強いところ、決まっていないならABEMAのようなチャンネル型が向いてる。自分は用途で2つ使い分けてる。
Q2. 無料トライアル中にアプリの使いやすさは判断できる?
できる。ただし1日触っただけだと分からない。最低でも3〜4日は「毎晩開く」を繰り返して、続きから再生とおすすめの精度を見てほしい。レコメンドは履歴が溜まってから本気を出すタイプが多い。
Q3. スマホとテレビでアプリの使い勝手は変わる?
かなり変わる。テレビ版はリモコンの十字キー操作になるので、検索窓に文字を打つのが面倒くさい。テレビ中心で観る人ほど、検索よりレコメンドと履歴の出来を優先して選んだほうがいい。
Q4. 無料期間だけ使って解約してもいい?
規約上問題ない。ただし解約手続きの期限は各サービスで違うので、契約した日にカレンダーへ終了日を入れておくのがおすすめ。自分は1回これで課金されたことがある。
まとめ
作品数の数字は、正直どのサービスももう十分すぎる。
差がつくのは、疲れて帰ってきた夜に再生ボタンまで何秒で辿り着けるかのほう。
スクロールして寝落ちする夜を減らしたいなら、探させないタイプのサービスを一度試してみてほしい。
まずは無料期間のあるところから、実際に自分の指で触って確かめるのが早い。
今夜こそ、1時間スクロールして終わる夜を卒業しよう。


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